男子最難関N中学入試説明会
先月のお話。
2018年10月某日
おそれ多くも、関西男子最難関N中学校の入試説明会に、小2の息子を連れて行ってきた。
誰にも言っていない、言えない。匿名ブログありがたや。
今も昔も変わらない、男子最難関。男子憧れのN中。
私たちなんかが足を踏み入れていい所ではないだろう。
だが、N中のホームページには、入試説明会に「天才・神童・ギフテッドでないと来てはいけない」とか「偏差値75ぐらいないと来てはいけない」とか「家柄の良い家庭のご子息しか来てはいけない」とか、「裕福な家庭の子しか来てはいけない」とか「片親の子は来てはいけない」とか「母子家庭の子は来てはいけない」とか「貧乏人は来てはいけない」とかそんなことは書かれていなかった。
予約も不要、その日時に行けばそれでいいのね。
一度、N中とはどんな所なのか見てみたかった。N中の空気を吸ってみたかった。
最難関を夢見るのは、低学年親あるあるだ。
子どもの伸びしろが分からない低学年のうちだけだ。最難関を夢見ていられるのは。それも分かっている。
高学年になれば、塾でのクラス、偏差値から、現実が見えてくるだろう。最難関なんて、ましてやN中なんて、恥ずかしくて言えなくなるだろう。
受験の厳しさは良く分かっている。
特にN中は東大に入るより難しいと思う。
よっしゃ、今のうちだ。最難関を夢見ていられる低学年のうちに、思い切って行って見てこようと思った。
緊張する必要などないのに、前の日から緊張してソワソワしてワクワクした。
一緒に来ていたお子様達は、そりゃあもう、賢そうなお子様ばかりだった。
保護者は、お金持ちそうな奥様、立派なお仕事をしてそうなお父様ばかり。一緒に連れてこられた妹ちゃんらしき子たちもみな、賢そうだ。ちんと座って黙って本を読んでいる。
うちの子ときたら、資料と一緒に頂いたN中せんべいをさっそく食べている。
ちょっとは空気よめよ!今ここでN中せんべい食べてる子なんていないだろ!
心の中で嘆く。
黙ってじっと座っていられるだけまだマシだけどね。
N中の教頭先生のお話はとても面白かった。
先生同士、仲が良さそうな雰囲気だった。
生徒たちも皆、仲が良いという。
制服も校則もない。生徒の自主性にまかせる自由な校風。
母自身の出身高校も自由で、制服も校則もない学校だったのだが、似たような校風で懐かしくかんじた。
詳細をブログに書く時間がないのだが、本当に素晴らしい学校だった。
あああ・・・楽しそうだなあ・・・こんな学校に息子が行けたらいいなあ・・・。
説明会から1か月以上たった今でも、思い出すとうっとりする。
息子はわけもわからず、「ゆうくん、N中行って、N高にいきたい!」と言っている。
今だけの夢だ。
いいじゃないか、夢ぐらい見たって。
夢ぐらい見させて・・・。
数日後、息子の病院受診時、診察室で息子が主治医の先生の前に、おもむろにリュックから石ころを取り出して置いた。発達障害児で石ころ好きはけっこういるみたいだ。
母:「何これ?どうしたん?」
ゆう君:「この前、Nでひろった。」
母:「えええええ???N中で?拾ってきたん?いつのまに??」「学校の中で?川で?」
ゆう君:「N中。学校の中。」
主治医:「おー賢くなる石や~!」
母:「ひえーーー」
それがこの石ころ↓ N中の石。
ケースに入れたらちょっとした展示物のよう。
学習机に大切に飾っている、いや、奉っている。
石ころ様を神格化して喜んでいるバカ親子。
ここまで読んで下さってありがとうございました。
↓励みになります。応援してもらえると嬉しいです。